「しあわせ農園」の趣旨
(および注意事項)

「しあわせ農園」(俊菜園)は、福祉の向上を目的とする、個人の農園、プライベート・ファーム(私的農園)です。 公的支援を受けている事業所(サービス提供施設)ではなく、企業のCSRでもなく、営利を目的とした観光農園や体験農園でもありません。ただの小さな個人の畑です。ほとんど無償なので、要求にお応えできないこともあります。

日々生活すること自体が困難な最重度の自閉症の子が、週末、穏やかに家族と過ごすための場として設けている場所です。誰からも咎められることなく、自然の中で伸び伸びと過ごしたいのです。

こんな重度の子であっても、ほんの少しでも人のために役に立てればという思いで、困難を乗り越えて野菜を提供しています。金額には代えがたいものです。(だから無料です)
余った野菜は、福祉施設の給食や作業所のパン作りの具材や子ども食堂などで使って頂いています。

ですから、特別な理由のある方、友人、ホームページを読んで趣旨に賛同される方、福祉目的に限定して招待しています。

家庭菜園にしては少し広めであるのは、(ちょっとですが)みんなに分け与えたいからです。
福祉は与え合うことによって向上します。ですから「畑友だち」は大歓迎です。
与え合い、支え合う、福祉の心を育ててゆきたいと思っています。

「要求」ばかりが先行すると、福祉の心が萎えてきます。(しんどくなります)
楽をして、美味しいところだけを持ってゆきたい人は、お金を払って観光農園に行きましょう。

農業は元来、苦労が多くしんどいものです。汗を流して土を起こし、種をまいて、日照りが続けば水をまき、肥料を与え、草と戦い、虫に刺され、暑さ寒さに耐えながらも通い続けなくてはなりません。台風や獣害などの試練も乗り越えてゆかねばなりません。重労働を続け、半年くらいたってようやく収穫の時を迎えるのです。

愛情があるから、苦労を乗り越えて育てることができるのです。成長を楽しみ、実りの時を感謝できるのです。愛が恵みをもたらしているのです。その愛を知ることが大切です。
野菜とともに、愛情も育てているのです。 この農園は、愛を学ぶ場、だから幸せを生みだすことの出来る「しあわせ農園」なのです。

美味しい野菜が収穫できるというのは「奇跡」のような出来事です。
でも本当は(偶然に偶然が重なった?)奇跡などありません。何もないところには何も生じません。それが生みだされているのは「愛」があるからです。(偶然などない。神さまは愛であるということを感じることができます)

もちろん、来ていただいた方には、できる限りのことをし、旬の野菜を差し上げたいと思っています。(でも、それをあてにしないで下さい) 最重度の障害者と、高齢の親がやっているのです。ヨレヨレ、くたくたです。ご理解のほどよろしくお願いします。

私たちが本当に持ち帰ってもらいたいものは、与え合う心、支え合う心、「福祉の心」を持ち帰ってもらいたいのです。それが一番のお土産です。

イエスは言いたかったのでしょう。
奇跡を求めるのではなく、愛し合うことを求めなさい、そこに神さまはおられますと。
ヨハネによる福音書13章34節
「わたしはあなたがたに新しい戒めを与えます。互いに愛し合いなさい。わたしがあなた方を愛したように、あなた方も互いに愛し合いなさい。」

また、ここでは農業と自然の話し、自閉症と栄養療法の話し、親なきあとの話し、宗教の話しに至るまで、いろんなことを畑を眺めながら(冬なら焚き火をしながら)ベンチに座って、のんびり話すことができます。そっちを目当てにされる方もいるかもしれません。

以上

2025.7.23