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.金剛山 「秋」 『ツツジオ谷〜タカハタ道』
ブナやコナラが黄色に染まり、様々な木々が紅葉してゆきます。枯葉をカサコソと音を立てながら踏みしめて歩くのが俊邦は好きなようです。静寂が郷愁をさそいます。誰もが詩人のようになれます。タカハタの道は秋に歩くと綺麗です。
私は(父ちゃんの方ですが)、最近不思議と「谷筋」に魅力を感じるようになってきました。 鬱蒼としていて、見通し悪く、暗いイメージがありますが、実際は、谷間には常に水の音がしていて、せせらぎがあり、湧水もあり、みずみずしく(飲み水に困らない)、腐葉土や肥えた土も谷間に集められ養分が多く、多種多様な植生が見られ、生物の多様性も高い。たくさんの蝶が舞っていたり、小鳥の声も響きます。樹木の間からは光がさし、木漏れ日がキラキラと輝きます。 「尾根」は風通しがよく、見晴らしは良い。下界を見下ろし気分は爽快にはなりますが、(高揚感があり、ちょっと天狗になってしまう)実際は、土は痩せていて(養分は下へと流されてゆく)、植生も貧弱である。生命力にあふれているのはやはり「谷筋」だ。 山に登る時は、まず登れるところまで谷筋をずっと辿りながら上がって行き、最後に急斜面に張り付き、グッと駆け上がって山頂に至る。そういうルートがなんとも楽しく、ダイナミックで、自然の神秘を体感することができるのです。 |